ローターブレード
ローターブレードは固定翼機の主翼と同じ役割を担っており回転翼機(ジャイロコプター・ヘリコプター)の飛行にとって死活的に重要な部品です。 
現在までジャイロ用ブレードの材質は航空規格アルミ6061-T6ベースの抽出一体成型や 特殊超強力ボンドによる芯在とアルミの張り合わせが一般的ですが、近年ジャイロ機体メーカー、ローターブレード専門メーカーより超高耐久性、超高強度、超長寿命をうたう樹脂製(グラスファイバー、カーボン)ジャイロ用ローターが出手来ています。 ブレードの使用制限時間なしとしてるものもあり価格的にも相当高価となっています。


日本国内で現役のジャイロは今でもベンセン、エアーコマンド、ドミネーター等のシングルシーターが中心であり、ローターの手押しスタートが出来る事が大きな要件となると思われます。 無論、メカニカルプリローテ―ター、油圧式プリローテ―ター、電動モーター付プリローテ―ターきの場合はその必要は無いわけですが大部分のメーカーはジャイロ用ブレードには翼型NACA 8H12を採用しています。
この翼型は手押しスタートが可能でその断面形状は下図をご参照ください。



破損、長期使用による疲労などでローターを新しく交換する必要が出てきた場合、現在以下のメーカーから新規ローターを輸入することができます。

1..エアーベットローター 〔Airbet Service aeronautics社 スペイン〕
2.スカイホイ―ルローター〔Air Command Internaational社 USA〕 
3.ステラローター 〔Averso Aviation社 フランス〕

4.トレンダックローター〔Aviation Artur Trendak社 ポーランド〕
5.ブラッコジャイロローター〔Carpenterie Pagotto社 イタリ―〕
6.ジャイロテックローター〔Gyro-Tech社 ポーランド〕
7.ドラゴンウイングローター 〔Luminati Aerospace社 USA〕
8.スポーツローター 〔Sport Copter社 USA〕
9.タンゴジャイロ ローター〔Tango Gyro社 USA〕
10.ヴォ―テックローター〔Vortech Inc.社 USA〕
以下は上記9社ローターに関する価格・特徴等。
 上記掲載順序 : 社名アルファベット順

1.エアーベットローター
エアーベット サービス エアロノーティックス社Airbet Service Aeronautics(スペイン)
翼型NACA 8H12     ブレード長さ: 6 - 8.4M     ブレードコード201mm   
ブレード表面酸化防止処理: 黒色アノダイジング     価格:2400ユーロ
ベンセン、エアーコマンドに乗せる場合は一部ローターヘッドの調整が必要。




2.スカイホイールローター
エアーコマンドインターナショナル社Air Command International(USA)
がジムマッカチン氏(?)より製造・販売権を取得し2018年11月より再度スカイホイール(Skywheel Composite Rotor Systems)として製造を開始。 本ローターは1980年頃ウインドライダージャイロコプター(Wind Ryder Gyroplane)用に同氏が他社に先駆けて製作した樹脂製ローターで、初期のエアーコマンドジャイロはこのローターを標準仕様としていた。ローターの詳細仕様は間もなくエアーコマンド社より発表される。



3.ステラローター
アヴェルソアヴィエ―ション社Averso Aviation(仏)
開発によるステラローターはアルミ抽出一体成型ローターで多くのヨーロッパ製2シータージャイロに使用されている。 ローターコード216mm 翼型 NACA 8H12でローターの手押しスタートもOK。 
同社のブレードの翼型:NACA 8H12  アルミ抽出一体成型ブレード




4.トレンダックローター
アビエーション トレンダック社 Aviation Artur Trendak ホームページは(こちら)
同社はポーランドのジャイロコプタ―メーカーでローターブレード(自社ジャイロ用に、他メーカージャイロ用にもOK)
も揃えている。 無論アルミ抽出一体成型で、アヹンチュラジャイロコプタ―はここのローターを使用している。
翼型はNACA 8H12で手押しスタートもOK
ジャイロコプタ―の詳細はホームページをご参照。





5.ブラッコジャイロローター
カ―ペンテリ―パゴット社(イタリ―) 
同社はブラッコジャイロコププターのメーカーで翼型NACA 8H12
ローターブレードも自社設計・製造している。  ホームページは(こちら)
プレードはアルミ一体成型抽出タイプで長さは7.8M, 7.9M, 8.4M, 8.5Mを標準仕様としている。
日本で一般的な6.9M, 7.2Mへの対応も長さを短くするだけなので可能と思われる。





6.ジャイロテックローター
ジャイロテック社Gyro Tech(ポーランド)
はローター・ブレードの専門メーカーでヘリコプター用ローター、単軸反転用ローター、ヘリ用テールブレード、ジャイロコプタ―用ローター全てを開発・製造・販売している。
ローターブレードは100%グラス又はカーボン製  5年間の保証付き
ジャイロローターの翼型はNACA 8H12でブレードコード 216mm。   ブレードの寿命: 制限は設けていない。
ブレード長さはシングル機、複座機に拘らず柔軟に対応可能。
 32トン記録の引張り強度テストのビデオは(こちら)




7.ドラゴンウィングローター
(現在ルミナーティー社への移管が滞っており供給が出来ない状態です。)
ルミナ―ティーエアロスペース社Luminati Aerospace LLC(米)
本ローターはドミネータージャイロコプター用ブレードですがアメリカ国内の他EU,イギリス製機体にも多く使用されています。 このローターの翼型はNACA 8H12ではない為プリローテイタ―付き機体で使用します。 このブレードは手押しスタートは不可。  
下画像はドラゴンローターの翼型   ホームページは(こちら)




8.スポーツローター
スポーツコプター社 Sport Copter,Inc(米)
ライト二ング、ヴォーテックス等モデル用のローターブレードですが、これはアメリカ国内でBENSENやエアーコマンド機に多く使用されている。
航空機規格の強力ボンドにより芯材に張り付けられおり高温、多湿の環境下でも剥がれは発生しない。 また、リヴェトの使用がなく極めてスム-スな表面仕上げとなっているため手押しスタートの際は優れたオートローテーション性能を発揮する。
ブレードの翼型はNACA 8H12、ブレードコードは203mm, 216mmの2サイズ。 



9.タンゴジャイロローター
タンゴジャイロ社 TANGO GYRO Home (USA)
翼型はNACA 8H12でローターの手押しスタートOK
ブレードはアルミ抽出タイプ一体成型で表面はアノダイジングによる防製処理済み
ブレードコード216mm,  ブレード径23 - 30フィート(ハブバーを含む)

ロ―ターブレード価格








10.ヴォ―テックローター
ヴォ―テック社Vortech,Inc(米)
リコプター・ジャイロコプタ―のキット・完成機の販売、ヘリ・ジャイロのローターの販売をしている。 ジャイロローターの翼型はNACA 8H12でローターの手押しスタートOK。 下画像は同社のNACA 8H12翼型と長さ毎の価格表。
    





シートタンク CALUMET AIR社

右側の半透明で燃料の残量が目視できるタイプも選べる。



ウンダ―リッヒメカ二カルプリローテイタークラッチギア   CALUMET AIR社





ラバートルクロ―ラ―   CALUMRT AIR




ホイール&タイヤ
現状のタイヤを本格的なリブタイプ変えるだけでより飛行機らしいフィーリングが演出できます。

ホイール
4インチ     MARC INGEGNO社(伊)
   4インチx70mm巾 15/20mmπアクスル 602g
 仕上げは希望によりアルミ色、その他も可

インゲグノ5インチ       MARC INGEGNO社(伊)
   5インチx90mm巾  20mmπアクスル 860g

インゲグノ6インチ      MARC INGEGNO社(伊)
 6インチx100mm巾 20mmπアクスル 1037g

Azusalite 樹脂製4インチ
  

AZUSA 5インチアルミ                          5インチ用ホイールスぺ―サ―
                                       1/2,    1,   1 1/2,   2インチ巾

                


AZUSA 6インチアルミ



4インチホイール400 - 4 4インチタイヤ
4”ホイール: MARC INGEGNO社(伊)  タイヤ : KENDA 400-4(左画像)     SAVA 400-4(右画像)
    

5インチホイール : Kasparaero(チェコ)    タイヤ : STA社 (米) Air Trac 500-5




5インチタイヤ&ホイール、ドラムブレーキセット   AZUSA製



AZUSA 5インチホイール・ドラムブレーキセット





各種計器類
ジャイロコプターの場合、各種計器類は以下6点が揃っていれば良いだろう。 
特に空冷エンジンをプッシャ―用に取付ける機体では、シリンダーヘッド温度計、排気ガス温度計の他、
エンジンクーリングカウルも必ず取付が必要である。
1) エンジンタコメーター
2) ロータータコメーター
3) エアースピードメーター
4) シリンダーヘッド温度計
5) 排気ガス温度計
6) 高度計
7) 燃料計

  




EIS(エンジンインフォメーションシステム) 
2サイクル用EIS エンジンモニター : EIS Model 2002



























SPORT GYROCOPTER
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