SPORT GYROCOPTER
スポーツジャイロコプタ―
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ジャイロコプタ―飛行記録
以下の記録はWallis AutogyroとMerlin GTS Autogyroのものです。

無着陸飛行距離、連続飛行時間、飛行速度記録 その1 
WA-116 オートジャイロ飛行記録
以下の一覧は故Ken Wallis氏〔2013年9月03日死去〕設計・製作によるWA116オートジャイロを氏自ら操縦し打ち立てた表題3項目の記録です。 シングルオートジャイロによる同様の記録は現在も破られていません。 使用エンジンは全てFranklin O-120  空冷4ストローク水平対向2気筒ダイレクトドライブエンジンです。 重量60kg、60馬力と一見非力の様にも思えますが、最高の操縦技術、最適のプロペラ、空力特性の優れたキャビンポッド等が飛行記録に繋がった事は間違いありません。


   年月日   計 測 内 容  飛行速度、距離記録    機 体  従来の速度・距離記 


Wallis Autogyro WA-116 Franklinエンジンが搭載されているのが分かります。

 写真はFranklin O-120 エンジン
 



飛行速度世界記録の更新
同氏は2002年11月WAシリーズのWA121オートジャイロによりこれまで同氏自ら打ち立てた速度世界記録193.6km/hrを塗り替える202.7km/hrを達成しました。
同氏は速度記録の更新に当りより強力、軽量であるMAC90馬力エンジンを載せたWA-121を製作、再挑戦を図り見事成功したのです。 下写真はWA-121オートジャイロ


写真はAir-Britain Photographic Images Collection 掲載のKeith Sowter氏撮影によるものです。

  
写真はMac4318 エンジン



長距離飛行記録 その2
1987年7月03日の記録 Merlin GTS Autogyro
こちらはモンゴメリーマーリン氏が自ら設計・製作したマーリンGTSオートジャイロにより1日で英国内を飛行した長距離記録として残されています。 使用エンジン: Rotax582水冷2気筒2ストロークエンジン

1.スコットランドからアイルランドまで飛行した最初のオートジャイロ
2.アイルランドからマン島まで飛行した最初のオートジャイロ
3.マン島から英国本土まで飛行した最初のオートジャイロ
4.英領5カ国(スコットランド、イングランド、アイルランド、ウエールズ、マン島)を1日で飛行した最初のオ  ートジャイロ
5.このクラスの飛行機の最長距離洋上横断飛行世界記録
下写真は同型機です。

  写真はRotax582エンジン
   

この飛行は当時はまだオートジャイロに対し懐疑的な人々が多くこの様な人々にその安全性と信頼性を証明するにはベッドフォートシャ―のグランフィールドで毎年行われていた400マイルを飛行するPFAラリーに参加しその飛行実績で証明する以外にないと考え実行したものです。 計画に当り飛行地図で調べた結果、各空域の飛行管制エリアを一気に通過して飛ぶのではなく、始めにスコットランドのターンベリーからアイルランドへ、アイルランドからマン島へ、マン島からウエールズ経由で英国本土へと飛行する事としました。 1987年7月03日午後、ターンベリーから離陸し上記のルートに沿って飛行、この計画を無事達成する事ができました。 この飛行は途中リバプールの南キャルディーで燃料の残量確認の為予定外の短時間着陸を行いましたがそれ以外は飛行プラン通りでした。
丁度同じ日に、リチャードブランソン氏が熱気球で大西洋横断飛行を成功させ南西スコットランドの沿岸に着陸した為マーリンオートジャイロの英国横断飛行成功のニュースはさほどの注目は浴びず少々残念でした。

これ以降の記録は2000年代に入ってからのもので殆どがRotax912/914エンジンを積んだイギリス、
EU製の機体となっています。 詳細は後日掲載する予定です。




                        
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